原子力発電所の停止により、火力発電で電力需要を賄っていますが、円安による燃料価格の上昇などから電気料金も上がりますし、自動車用燃料、暖房用燃料も価格が上昇してますね。
このような背景の中、注目しているのが「水素」です。
福岡県大牟田市のイデックスエコエナジー(株)は木質バイオマス15t/日から「水素」を製造できる施設として、実証試験に入っており、視察に伺いました。施設始動には燃料を使いますが、安定運転時には自立型で運転できるそうです。3段式で予熱器・改質器・熱分解器を熱媒体が移動しながら、熱分解器で木チップ原料を投入し改質器でガスを取り出し、高純度水素と副生ガスに分け、副生ガスやチャーは回収し施設で利用するプロセスでした。このプラントは熱媒体でタール問題を克服している点が特徴でした。
日欧米の国が水素社会に向けて足並みが一致している点は、世界の名だたる自動車メーカーが水素自動車開発に向け、連携していく報道がされた事で、理解出来ますし、企業の参入で加速して行くでしょうね。
また、家庭用給湯器の燃料であるLPGや灯油を改質し電気を作る○○○もSOFC(電力負荷追従型)になり熱を捨てても発電優先の2世代目に入っている事から、水素利用は身近になって行く事でしょう。
今後、規制が緩和され解り易い利用が出来る事を希望し、東北の寒冷地域で水素製造と利用が出来ると良いです。